プロ野球界において、プレイヤーとしても指揮官としても誰もが認める実績を残した野村克也さん。歯に衣着せぬ解説がとっても好きでした。
そんな野村監督の人生観に触れてみませんか?
【ノムさんに聞け!野球的人生指南】
著 野村克也 漫画 原田雅史
第1話 ノムさん、個性って何ですか?
小学校からの義務教育にて横並び一線の教育を受けてきたのにも関わらず、社会にでたらひとりの人間として個性を求められる。理不尽な世の中ですよね。
同世代よりも頭抜けて出世したい!自分らしさを出して周囲に認められたい!と思っても自分らしさの出し方に苦悩した経験はないでしょうか?
そんな人たちにノムさんは、プロとして活躍したいなら奇抜な身なりなどで目立つのではなく活躍したい場所においての自分の長所を認識し短所を努力で補い実力で評価されて生き残っていくべきだと述べています。
実力で認められなきゃ意味がないと分かっていても難しいものですよね。
他人の下す評価こそが、その人の真の価値であり、正しい評価なのだということを忘れてはならない。
ノムさんに聞け! 野球的人生指南 P55
第2話 ノムさん、本番に強くなりたい!
学生時代から、部活の大事な試合では緊張するし入試や面接など様々な場面で緊張する「本番」を経験してもなかなか慣れないですよね。やっぱり私、本番に弱いんだよなぁ~と思っている人も少なくないと思います。
そんな人たちにノムさんは、当たり前のごとく本番を想定した努力が大切であること、努力は量より質が大切であると述べています。
結果にならない努力に意味はないと言い切ってしまうところも、プロ野球の第一線という厳しい世界で選手・監督として長く活躍された野村さんだからこその言葉の重さなのでしょう。
正しい努力をしていくための方法として、ノムさんは以下のように述べています
自分の課題について、感じたり、考えたりするクセをつけることだ。感じないことは罪であり、鈍感は人間最大の悪だと思う。
ノムさんに聞け! 野球的人生指南 P94
だから、「感じる」「考える」を習慣化する。センスは、そうすることで鍛えられるし、磨き上げることができる。また、「感じる」「考える」は、的外れの努力を回避し、確かな方向性を与えてくれる。努力の精度が上がるのだ。
第3話 ノムさん、前みたいに力が出ません!
私の立場から、前の自分の方が力を出せたという思考はさらさらおこがましいが、社会では活躍など過去の栄光とも思えるような上司は存在している。
そのような人たちを、私は惰性で働いていて、成長を止めてしまっている人たちなのだと思っている。キャリアがあるのにもったいないなと思う。
しかし、それは職場での姿であり、家庭ではQOL高く幸せに暮らしている場合もあるためそのような人たちを否定するつもりは全くない。その人の在り方なのだと思う。
「満足・妥協・限定」は成長や再生を妨げる最大の敵と知るべきである。
ノムさんに聞け! 野球的人生指南 P134
この章でノムさんは、野村再生工場と呼ばれた自らの経験から頑張ろうともがく全ての人へ後押しをしてくれている。
第4話 ノムさん、リーダーの役目って!?
リーダーとは何か、リーダーとはどうあるべきか。
リーダー論について数多くの書籍が発行され、議論されてきた。
プロ野球界の名将としてしられる野村監督は、リーダー論をどう語るのかがこの章の見どころである。
ノムさんが心打たれたというヒンズー教の教えを以下に引用する。
心が変われば態度が変わる
ノムさんに聞け! 野球的人生指南 P180
態度が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
運命が変われば人生が変わる
まとめ
人生における悩みは一つでなく、状況に応じて悩みも変化していきます
この本は社会人が抱えるであろう悩みについて、野村監督なりの見解やアドバイスが実際の指揮官として選手たちに教えてきた内容をもとにまとめられています。
誰もが読んで背中を押される内容となっていると思います。
人生に悩む全ての人へ是非、一度読んでいただきたいです!!
これからも読んでいただき絶対後悔しないコンテンツを制作していきます!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!
コメント