患者さんからの訴えがないとなかなか把握できないのが『疼痛』
『疼痛』はどの部位でどんな痛みで、どの程度痛いのか見た目で判断することは難しく
患者さんの痛みに寄り添うのって本当に難しいですよね
今回は、主に『がん性疼痛』にフォーカスしたいと思います
現場でよく遭遇する『疼痛』について正しくアセスメントして日々の看護に生かしていきましょう
この記事では、「緩和ケアにおける看護師の役割」を考えていきましょう!
緩和ケアにおける看護師の役割
・全人的苦痛へのケア
症状マネジメントと全人的苦痛の緩和 痛みは多方面からアセスメントしましょう
・日常生活の援助
疼痛によりADLが阻害されていることもあるでしょう
患者さんの近くでニードを読み取りながら生活を支えましょう
・意思決定を支える
医療の現場にいて、治療が患者さんを置き去りに進んでいっているなと感じたことはありませんか?
医療者や家族は良かれと思って治療を進めても、患者さん本人はどう思っているのでしょうか?
患者さんの本音を聴取し、治療に参画してもらえるよう意思決定支援は大切な看護です
・家庭や家族の中での存在を支える
入院中だと「患者」というレッテルを貼られがちですが、入院前は社会の一員として何らかの役割を担っていたはずです。入院中、退院後も社会的役割を果たせるよう介入していきましょう
・家族ケア
患者とその家族を看護の対象として考えます
・チーム医療の推進
患者さんに関わる全ての人がチームとなり同じ目標を持って進めていけるよう、看護師が多職種との架け橋となれると良いです
痛みとは…?
痛みとは、不快な感覚体験であるとともに、感情体験でもある
(国際疼痛学会)
痛みは患者自身が感じる主観的な体験
↓
疼痛は客観的に評価しにくい
痛みのコントロールには患者自身が主体的に関わる必要がある
ペインマネジメントの基本的な考え
- 患者の訴える痛みを信じ、患者の主体的体験を理解する
→客観的に痛みは評価することが難しいため、まずは患者さんの訴えを信じ耳を傾ける - 全人的苦痛の観点からとらえる
- 痛みに影響する因子を把握する
- 痛みの身体的原因を正確に把握する
- 痛みの原因・個々の状況に合わせた適切な薬剤を選択する
- 患者にとって鎮痛効果と副作用を繰り返し評価する
全人的苦痛とは?
全人的苦痛とは…がん患者さんの痛み!!
- 身体的痛み
がんの進行・残存によるもの - 社会的痛み
がん罹患に伴う生活の変化によるもの - 精神的痛み
がん=死のイメージ - スピリチュアルペイン(霊的苦痛)
生き方・自身の人生を問われることによるもの
まとめ
緩和ケアにおける看護師の役割について考えてきました
現場で看護師に求められることは多いですが、最も大切なのは患者さんの訴えに耳を傾けることだと思います
関係性の構築ができたら新たに必要なケアや介入がみえてくるはずです
患者さんの訴えについてアセスメントのポイントなども解説してきたと思います
ただ話を聞くだけでなく、看護師として平行してアセスメントもしていけると良いですね
最後まで読んでいただきありがとうございました!
今後も閲覧していただき、絶対後悔しないコンテンツを制作していきます!
ではっ
関連記事も読んでいただけると嬉しいです!
コメント